大人ADHD 月子の生き方

アラフォーにして、突如『大人のADHD』と診断された月子。 迎えた転機に人生を見つめ直し、新たな生き方を模索すべく日々奮闘中!

自分が【大人の発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD等)】だと気が付くきっかけについて考えてみる #世界自閉症啓発デー

今日、4月2日は国連が制定した「世界自閉症啓発デー*1」です。

日本では、前回の記事でご紹介した東京タワーのライトアップをはじめ、各地でも『Light it Up Blue』が開催され、様々な建物が美しい青色のライトに包まれます。

世界自閉症啓発デー Light it Up Blue

Light It Up Blue Japan LIUB Japan


さらに、4月2日~8日は「発達障害啓発週間」です。

id:nanaioさんが「世界自閉症啓発デー」に向けて、自閉症について広く知ってもらうため啓発記事を書かれています。

nanaio.hatenablog.com

そして、さらに発達障害の啓発記事のコラボを呼びかけてくださっています。


私も微力ながら啓発記事のコラボをしたいと思いまして、今回記事を書こう!と奮起してみました。
「啓発」と言ってしまうと大変おこがましいので、今回の記事の中から何か少しでも小さな気付きを受け取っていただけるといいなと思っています。

 

“発達障害について知る”ということ

発達障害とは、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害で、自閉症スペクトラム(自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群など)・ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)などが含まれます。

h-navi.jp


実際に「発達障害」という言葉は知っていても、身内や親族、友達や会社の同僚など自分の周りに発達障害の人がいて身近に感じなければ、その人たちがどのような考え方や行動をするのかを想像するのは難しいと思います。

私自身、自分が当事者になるまで気にも留めていませんでしたし、人づてにそういう話を聞いても「大変そうだよな…」と思うだけで、共感することはできませんでした。

ですので、まさか自分が発達障害だなんて思ってもみませんでした。
ただ、人より個性が強くて変わり者だとは思っていましたが…。


私の持っている発達障害はブログのタイトル通りADHDで、現在診断をされて約2ヶ月が経ちました。

まだ診断が出て日が浅いので、発達障害について調べては自分と照らし合わせて自分と向き合い棚卸しをする…そんな日々を過ごしているところです。

 

発達障害かもしれない…と気付く

私がなにかしらの発達障害ではないかと疑い始めたのは夫でした。
人並みにできないことがある私に対して、話をしたり意見をしたり注意をしたりと様々な方法でアプローチしていたのですが、当の本人(私)と話が全く噛み合いません。

何度言っても行動が変わらないってどういうことなんだろう?と、ずっと不思議&不安に感じていたらしいです。


私自身はこのような話をされた時に、夫の言っている言葉の意味は理解できます。でも、なかなか納得できず言われたことを自分の中に落とし込むことができません。
さらに、はじめはちゃんと向き合って話を聞いているのですが、途中で違うことに気が行って話を聞くことが疎かになり、そのうち何を言われていたのかが分からなくなります。
そんな状態ですので、言われたことをスグに忘れてまた同じ失敗を繰り返します。

2人の間で不毛な話し合いが何度も行われました。

 

自分で自分の発達障害に気が付けるのか

今だからわかること。
発達障害を持っている当事者は、自分が普通でないなんてなかなか気が付きません。
全ての物事に対して自分を基準にして考えるので、他の人も自分と行動や思考が一緒だと思っています。そこにはもしかすると、想像力やイメージ力の乏しさが関係しているのかもしれません。

では、当事者が気づかないならば誰が気がついてあげられるか。それは、やはり身内だと思います。

当事者にとって一番身近な存在は両親です。もしも、子どもの時に気がついてあげることができれば、本人が生きていくのにできるだけ困らないようにそれなりの道筋をつけて、周りのサポートを受けられるようにすることができるのではないかと思います。

次に気がついてあげられるのは誰か…もしかするとそれは恋人や配偶者だったりするのではないでしょうか。

一緒に生活をしていれば、その人のことをより深く知ることになります。そして知った上でどうするかは相手次第です。

普通じゃないかも…と気付き、離れていく人もいるでしょう。でも、どう普通じゃないのか?何が違うのか?と向き合ってくれる人もいると思います。

(その点でいくと、私はパートナーに恵まれました。しかし、我が家でもずっと離婚の話は出ていました。簡潔に言うと“好きなんだけど生活をしていく上で大変なことが多すぎて生活が成り立たない”という理由からです。)

 

自分で発達障害に気が付くきっかけとは

ここまではずっと“気が付きにくい”と書いてきましたが、当事者が発達障害に気が付く大きなきっかけがあります。それは本人が子どもを持った時だと思います。

我が子がとても育てにくい気がする。集団行動の中で他の子と違う動きをしている。など色々な「あれっ?!」と思う場面に遭遇してはじめて、どこか普通の子と違うところがあるのかも?と思いはじめます。(私の娘は2歳でまだ検査はしていませんが、ちょっと怪しい気がします。)

それらの小さな気付きから子どもの発達障害を疑って受診した際に、実は自分自身も発達障害だったと判明するケースもあるそうです。


すみません、大事なことを書き忘れていました。

当事者が発達障害だと気が付くきっかけに、二次障害からの診断がありました。
私自身も約4年間、うつ病を患っていたことがあります。その時には色々な要因が複雑に絡み合い、発達障害を疑うようなところまでには至りませんでした。

私の後輩で、6年以上も双極性障害を患っていた子が最近『広汎性発達障害』だと診断されたそうです。その話を聞いた時、診断されるまでにそんなに時間がかかったのか!と正直思いました。通っていたのは大きな総合病院です。


もしかすると、なんらかの精神疾患で長い間苦しい思いをされている方の中には、発達障害をかかえている可能性があるのではないだろうか?と思ってしまう出来事でした。

 

 

発達障害に気が付いた自分や家族が進む方向とは

大人の発達障害は気が付きにくいというお話をひと通りしましたが、私の視点・思考からの見解ですので、当てはまらない方もいらっしゃると思います。 一方的で偏った見方をしてしまい、本当に申し訳ありません。


私や私の親や親族が私の発達障害になぜ気が付かなかったのか。
それは、私自身がある程度人並みに(部分的には人並み以上に)できていたからだと思います。(母は私が子どもの頃、人とは違って育てにくいかも…と思ったこともあったそうですが、それは“この子の個性だ”と考えていたらしいです。)

親族に発達障害の診断をされたと話をした時には大変驚かれました。
そして、仲の良い友人にも「発達障害の検査や診断等を受ける予定」という話をした際、「普通だと思うけど、どの辺がそうなの?!」という反応をされました。

どうやら私は周りには全く気が付かれない程度に、上手く生きてきたようです。
夫から言わせると「今まで大きなトラブルもなくきてること自体が不思議だ。」とのことですが…。(いえ、トラブルは沢山ありました。その内容についてはいつか書きます。)


もしも…なのですが、ご本人でも家族でも、少しでもなんらか思い当たるようなところがある場合、大人の発達障害を診てくださる病院や医師を探して受診をしてみてください。

自分のことを知ることで、自分自身もその家族も正しい対処の仕方を学べ、進むべき方向が見えてきます。

何よりも気持ちがとても楽になります。
みんなで暗闇の中を必死に手探りで進んでいたところに、一筋の光が差しこんできたようなイメージだと思ってみてください。

発達障害は治るような病気ではありませんが、薬の服用で自分をコントロールすることが可能だったり、自分の得手不得手を知ることで得意なことを生かす環境を見つけることができたり、日常生活を支障なく送れるように工夫をしたりと、うまく生き抜くためにできることはたくさんあります。

その第一歩がまず“自分自身を知ること”だと思います。


発達障害だと診断された今、私が思っていることは『周りに自分のことを理解してもらいたい』と言う前に、まずは自分が自分のこと正しく理解すること。そしてその上で、家族や他者や社会に対して自分がどう歩み寄っていくことができるかを考え、模索し、工夫をすること。
そのことが何よりも必要なのではないかと思っています。

 

 

最後に

啓発記事を書こう!と意気込んで書きはじめてみたのですが、どんどん主旨から離れていってしまいました。さすが私!脱線王!!…って、凹みますね。

『発達障害を知ってもらう』ための記事はきっと皆さんが書いてくださっていると思いましたので、私は『もしかすると…発達障害かも?!』と思われた方が一歩を踏み出すきっかけにならないかなと、視点を変えて書いてみました。

悩んで立ち止まっているよりも、少しでも前に進んでいった方がきっとずっと楽しいよ!と私は思います。


これから私は、自分の家族や友人などごく親しい人たちに、発達障害についての理解を深めてもらえるよう、ゆっくりと少しずつ色々な話をしたいなと思っています。
またこのブログの方では、自分自身のことを理解すべく過去を振り返ったり、未来に進む工夫をしてみたり、色々と試行錯誤をするところなんかを記録していきたいなーなんて考えています。

この小さな発信から、色々な発達障害への理解の輪が少しでも広がってくれればいいな。とささやかながら願っています。

 

※かなりの蛇足にはなりますが、最後の最後に

www.rehab.go.jp


私は現在通院している病院で発達障害の診断をしてもらいました。

そこは、上記『発達障害情報・支援センター』のサイト内の「相談窓口」より、自分の住んでいる都道府県内の市・郡にある一番近い『発達障害者支援センター』に電話をかけ、教えていただいた病院です。(電話は夫がしました。)

サイト内には「発達障害の診断を行っている医療機関リスト」へのリンクもあり、医療機関を一覧で見ることができましたが、実際に支援センターへ電話で伺ってみると、専門的に診断してくれるのは私の住んでいる市では2箇所のみだと言われました。

やはり、大人の発達障害を専門的に診てくれる病院はまだ少ないのかも…という印象を受けたことと、その教えていただいた病院での初診は3ヶ月待ちだったということを最後に付け加えておきます。


この情報が何かのお役に立てれば幸いです。

次の記事にて追記をしています ↓

www.adhd-tsukiko.com


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*1:国際連合が毎年4月2日に定めた、自閉症の啓発を目的とした記念日 参考:世界自閉症啓発デー - Wikipedia