大人ADHD 月子の生き方

アラフォーにして、突如『大人のADHD』と診断された月子。 迎えた転機に人生を見つめ直し、新たな生き方を模索すべく日々奮闘中!

大人の発達障害かも!?と思ったら…病院探しから診断をもらうまで ~病院の受診編~

2017/06/03:内容更新しました


今回も“発達障害(ADHD)の診断を受けるまで”をお送りします。

前回から引き続きの方も、今回はじめましての方もありがとうございます!


この“大人の発達障害かも!?と思ったら…病院探しから診断をもらうまで”シリーズも今回で最後です。
少し長くなりますが、最後までおつき合いいただけると嬉しいです!


↓ 過去記事の病院探し編・受診の準備編も併せて、どうぞ。

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ミッション5:いよいよ…病院の初診日!

待ちに待った病院での診察日が来ました!
この日を迎えるまで日数があったこともあり、準備は万端だと思います。

用意をしていた『経歴書』『自己分析書』『生育歴』等や、病院側からの『問診票(受診の前に書かされたりもします)』等を、受付または先生に渡しましょう。

渡した書類については、先生によってはザッと目を通すだけだったり、 ひと通り目を通されたりと様々です。
その時に先生が気になったところは、さらに深く突っ込んで聞いてきます。


その後、色々と質問をされるのですが、まずは何に困っているかとか普段どんな様子なのか聞かれると思います。
本人ないし、親や家族がその質問に答える形で話は進んでいきます。

私の初診時には先生からYES・NOで答えられるような質問が次々とあり、それに夫婦でどんどん答えていくという感じでした。
それは、私自身にADHDや自閉症の特徴がみられるかどうかをチェックするような内容の質問でした。


大体、以上のようなやり取りをひと通り終えると、次回の診察の予約のことや、知能検査等のことへとお話が進みます。

 

 

ミッション6:知能検査等を受ける!

発達障害の診断を受けるのに取り入れられるのが、知能検査等の検査類です。
病院によってはMRI検査を行うところもあります。

私が受けた検査は以下の3つです。

※受診する病院や先生によって、どんな検査を行うかは様々です。私は以下の3つの検査を受けましたが、この中の1つだけを受ける場合や、それ以上受ける場合もあるかと思います。なので、参考程度に見ていただければ…と思います。

 

WAIS-III(ウェイス・スリー) 正式名称:ウェクスラー成人知能検査*1

所要時間:約2時間

いわゆるIQを調べる知能テストです。
臨床心理士と1対1で行われる検査で、検査の内容は言語性検査動作性検査から構成されており、7言語性検査7動作性検査の、計14下位検査から成っています。

詳しい内容については省きますが、この検査は項目が多い上に、検査時間が長いので結構疲れます。

できれば体調万全な状態で受けることをオススメします。
(脳トレのパズルやクイズをしている感覚で、私は結構楽しく受けることができました。)

 

PFスタディ(絵画欲求不満テスト)

所要時間:約20分

日常的に経験するような欲求不満状況に対する反応のタイプから、被験者の無意識的な攻撃性の型と方向を明らかにすることを目的とした検査です。

欲求不満場面が描かれた24枚のイラストの各場面には2人の人物が登場し、左側の人物が右側の人物を欲求不満に陥れるような言葉が描かれています。
右側の吹き出しは空白になっているので、被験者は自由に連想したセリフを書き込んでいきます。

結果の分析は、攻撃型 (障害優位型・自我防衛型・要求固執型)攻撃性の方向(内罰型・外罰型・無罰型)の組合せで行われます。

 

風景構成法*2

所要時間:約20分

投影法による心理検査を兼ねた芸術療法のひとつです。

A4の紙に臨床心理士がサインペンで縁取りをした後、その紙を渡されます。
臨床心理士が「川を描いてください。」「山を描いてください。」と順番に言われますので、その言葉を元に10個の構成要素(絵)を描き入れていきます。

さらに、それ以外に描きたいものがあれば自由に加え、絵に色を入れていき、全体でひとつの風景を完成させます。
その後、臨床心理士から描いた絵についていくつか質問をされます。

風景構成法により描かれた絵からは、その人の性格や家族との関係等色々と読み解くことができ、また描く人に心の安定をもたらすという効果を持つ心理療法だそうです。

 

 

ついに!発達障害の診断を受ける!?

ひと通り検査も終え、先生とのやり取りも終えた後、いよいよ診断が出されます。

ですが、以前も書いたように“大人の発達障害の診断はとても時間と手間がかかる上に、判断が難しい”ので、スグには出ない場合があります。


私の場合、初診→検査→診察(ここで診断が出た!)という流れだったので、3回目でADHDだという診断がでました。
たぶん…ですが、診断が出るまでが早い方だったのではないかと思います。


以前の記事内でも書きましたが、私が現在の病院で診断を出してもらう前に一度、他の紹介で大学病院の精神神経科にて発達障害についての検査をしていただきました。
その時に『WAIS-III(ウェイス・スリー)』の知能検査は受けていたので、その結果を受診中の病院へ送ってもらい、そちらも併せて先生に見てもらいました。

先生曰く、『WAIS-III(ウェイス・スリー)』の知能検査の結果からは、数値上ADHDやアスペルガー障害の方などに多い特徴は見られないとのことでした。
(ただ、4つの群指数それぞれのIQに差があり、ばらつきは感じられました。)


検査について色々と書きましたが、発達障害の診断において知能検査の結果は、あくまでも参考データとしてしか位置付けられず、ましてや必須というわけでもないそうです。


大事なことは、本人や家族等が“発達障害があることにより、どのように困っているのか”だと思います。
自分が自分自身のことを正しく理解できなければ、対処や解決の仕様がありません。

とは言っても、急に『あなたは発達障害があります。』と診断されても、戸惑うことの方が多いのではないでしょうか。
まずは1つずつ理解をし、受け入れて行くことが大切かと思います。


私自身、ADHDだと診断されたことは、全く予想外の出来事でした!
…確かに予想外でしたが、妙に納得もできました。
(後からADHDについて調べてみて、当てはまることが多かったため)


そして、治療法のひとつとして先生からは薬『ストラテラを勧められました。

その時は、“薬を飲むほど酷くない気もするし、そこまではしなくていいのでは…?”と思い、「検討してみます。」とだけ答えて帰りました。
(子どもも2人目が欲しいなと漠然と思っていたこともあって…)

ですが、家でゆっくり考えてみることにより、その考えが変わりました。


“今のままだと、あまり変われずに結果として同じ状態が続くだけかもしれない…。”

“変わることができるきっかけがあるのなら、せっかくなので試してみよう!”


もしかすると、多少は普通の人に近づけるかも…!との淡い期待もしつつ、ストラテラを飲むことに決めたのでした。
(ストラテラの効果については、近々書きたいと思います。)

↓ 追記:下記の記事に書きました。

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あ!そういえば、私。
発達障害の診断を受けたものの、そのことについては家族・近い親族・仲の良い友達のみにしか伝えてません。
特に言わなければいけない場面もないので、そのままにしています。

ただ、もし自分の娘が同じように発達障害だった場合、そうはいかないのかもなぁ…とは思っていますが、その時はその時!
そうなってから考えればいいかな~なんて思っています。
(ADHD特有の先送り体質&見通しが甘い&楽天的な私らしい選択。)


今回も長くなってしまいましたが、“大人の発達障害かも!?と思ったら…病院探しから診断をもらうまで”シリーズはここで終わりとなります。

終わりといいつつ、あと1回まとめの回を作る予定です(笑)


あと、ここまで書いてみてわかったこと。

記事を全3回に分けると…私自身がその内容について書くことに飽きます!飽きました!

以前も、【大人のADHD 10の困りごと】ADHDな私の特徴と残念な行動と題して、前・中・後編で記事を書きましたが、あれも途中で飽きました…。

昔っからなんですが、本当に物事に飽きるのが早すぎだと思います。
モチベーションが全然維持できません(泣)
こういう特徴からも、私は間違いなくADHDなんだろうなぁ…と再認識しています。


ということで、今後は飽きない工夫やモチベーションを維持できるような方法を探してみたいと思います(笑)


次の記事はこちら ↓

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『病院で診断を受けるまで』の関連記事はこちら ↓

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