大人ADHD 月子の生き方

アラフォーにして、突如『大人のADHD』と診断された月子。 迎えた転機に人生を見つめ直し、新たな生き方を模索すべく日々奮闘中!

母のピック病と私のADHDに共通点が!?

若年性認知症のひとつ、『前頭側頭葉変性症*1(前頭側頭型認知症・ピック病)』

だと診断された母には、病期の進行とともに様々な症状が現れます。

私はそんな母の介護に頭を悩ませる日々を過ごしていました。


介護に翻弄される私を見ながら、夫はあることに気がつきます。

今回は、私に起こった出来事とそこから私自身が考えたこと。

また、私の母に対する気持ちの変化について話をしようと思います。

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介護が思うようにできない私…実は?

ADHD イラスト 介護が面倒!?

私が母の介護をしていく中で、夫は私に対しある疑問を持つようになります。

  • 私が母のところへ1人で通おうとしない(一緒に行きたがる)
  • 介護に関する決めごとを自分だけで判断できず、全て夫に相談する
  • 様々な話し合いにおいて、相手の話の意図がつかめていないことがある


夫が以前から私に感じていた“普通ではない”という疑い。

それが今回、私が介護に携わることでその“できなさ具合”は更に露呈し、

夫が持っていた疑いは確信へと変わります。


そしてこのことを機に、私はADHDの診断に至ったのでした。

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※この記事と内容が一部リンクしています。

 

 

母のピック病と私のADHD、その共通点に気付く

自身がADHDだと診断された時、私は大人のADHDとは何か全く知りませんでした。

そこからまず書籍を購入し、大人のADHDについての勉強をはじめます。

そして、ADHDについての理解が深まるとともにあることに気がつきました。


『母のピック病の症状と、私のADHDの症状…似ている部分がある!?』


この2つが私の中で結びついた時、何とも言えない驚きを感じたのです。

ADHD イラスト ピック病とADHDの共通点

 

ピック病ADHDの似ている点

  • 外からの刺激を受けやすく、すぐに気が散ってしまう
  • 落ち着きがなく、常にそわそわした状態
  • 思いつきで衝動的な行動をしてしまう
  • 金銭管理が計画的にできない
  • 我慢ができない、したくない
  • 怒りっぽいが、そのことをケロッと忘れてしまう
  • 感情のコントロールが難しい
  • 整理整頓や片付け、掃除ができない
  • 面倒だと感じると行動に移すことができない
  • 実年齢よりも精神的に幼さを感じる(子供っぽい)


気付いた範囲内で挙げてみましたが、 重なる部分は多い気がします。
(似ていないと思った部分は除外しています)

ADHD イラスト 親子 ユニゾンキック

 

私なりの考察

ADHDピック病

この2つの症状に共通点があるとすれば、関係する所は“前頭葉(前頭前野)”の部分。

そこが2つを結びつける重要な箇所ではないかと考えます。


ADHDの人は、前頭前野を含む脳の働きにかたよりがあると考えられています。

ピック病の人は、前頭葉(及び側頭葉)が変性、萎縮をしてしまいます。

どちらの症状にも前頭葉(前頭前野)の働き”が影響しているようです。


その働きが2つの症状を似たものにしているのなら、とても納得がいきます。

とはいえ、ADHDもピック病もその症状の出方には個人差があります。

私と母は親子なので、似た症状が見られてもおかしくはないと思われます。


私の個人的見解の元で今回の話をしてみました。

 

 

月子、母を想う

私自身の“ADHD発覚”は、私の気持ちに大きく影響しました。

介護に対しての取り組みも、ある程度できなくても仕方ないと思うことで、

心に少し余裕が持てるようになりました。


また、母の病状についても自分と似たような点に気付くことにより、

母の気持ちや行動がなんとなく理解できるようになりました。

そして「まぁ仕方ないよね。」と、母と一緒に笑えるようになったのです。


ADHD イラスト 母の日

子どもの頃から親の期待に応え、その後、私たちの親としても頑張り続けた母は、

徐々に子どもっぽくなっています。


あまり幸せを感じてこなかったように見えた母ですが、

病気が発覚する少し前に「今が一番幸せ♪」と言っていました。

今、私自身は母を見ながら、“今が一番幸せなのかもなぁ”と思うのでした。


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*1:大脳の前頭葉と側頭葉の委縮が目立つ脳疾患で、主に若年期(40歳〜64歳)に発症。2015年に厚生労働省の難病に指定された。
参考:難病情報センター | 前頭側頭葉変性症(指定難病127)