今回はサクッと近況報告をしようかなと思いまして(笑)
今夏~今秋にかけて身の回りの環境は激変しつつも、
何かしら進んだこと等がありますので、
そちらの話に触れることにします。
その話のきっかけについて
今年の夏、ある新聞社の記者さんから取材を受けました。
内容は『大人の発達障害について』だったのですが、
その取材に至るきっかけについて、少し遡って話をしたいと思います。
2017年の秋のこと。
私はある大学の研究に参加してきました。
その研究は『大人のADHDの集団認知行動療法』というもので、
“ワークブックを使いつつ、集団で時間管理を学んでいく” といった内容でした。
それはそれは大変有意義で素晴らしいものでしたが、
こちらについては後ほど記事にしますので、ここでは割愛します。
その『大人のADHDの集団認知行動療法』の中で
講師を務めてくださった先生とはその後もお付き合いがありまして、
今回の取材のお話は、その先生から頂いたものでした。
“大人の発達障害を持っている女性に取材がしたい”
その新聞社の記者さんは、大人の発達障害の現状について記事にすべく、
当事者から話を聞きたいと探されていました。
私はその話に大変興味を持ったので、喜んで依頼を受けることにしたのです。
いざ!新聞社に!
「取材の依頼を受けたいです」というお返事をしてから
ほぼ間髪入れず、記者さんから電話がかかってきました。
この電話で取材の場所や日時を決めたのですが、
記者さんの「ご自宅の近くまで伺いますよ?」という言葉に対し、
被せ気味に「いえ、私がそちらに伺います!」
…実は私、新聞社って入ったことなかったんですね。
これ、完全に興味の方が勝った状態ですよ?ええ(笑)
そして当日、約束の時間ジャストに到着した私。
新聞社の記者さんが在籍する階についたところで
『編集局受付』と書かれた内線電話に一瞬怯みます(汗)
えいっ!と勢いをつけて内線をかけてみたところ、
記者さんの呼び出しには無事成功しましたが、
自分の名前を名乗り忘れたことに気がつくのでした…(笑)
応接室に通されて、早速取材スタートです。
記者の Sさん(以下、Sさん)はとても話しやすい気さくな方だったので、
取材もスムーズに進んでいきました。
今回の取材内容は以下のような感じでした。(部分的に抜粋しています)
Q(Sさん):診断を受けた時期、きっかけについて
A(月子):2015年のはじめ、育児中に親の介護が入ることで生活が大変に…
Q:診断後の薬の服用について、また自身への効果とは?
A:クリニックへは月イチで通院し、現在も2種類の薬を服用中
ストラテラ → 思考の多動がおさまり、感情の起伏が平坦に
コンサータ → 睡魔に襲われることが少なくなり、ヤル気がUP
Q:仕事(自営業)をしていて困ったことは?
A:クライアントの話の意図が掴めずトラブルになったり、報酬の未払い等
Q: 子供の頃について
A:幼児期、小学校低学年、中学校でいじめに遭う
高校、大学時代は “変わったキャラ” という感じで受け入れてもらえていた
Q:ご両親はADHDだと知っている?
A:知らせた時「確かに、変わっていたもんなぁ」で済まされるw
また、私自身のことをひと通り聞かれた後、
“発達障害やADHDに悩む人に対して” といった内容で質問が進みました。
Q:自分がADHDだと早くわかっていたらどうだったか?
A:早めに対処ができたかも。子供の頃なら療育が受けられた可能性も…?
Q:子供の頃の診断と大人になってからの診断との違いは?
A:子供には療育があるが、大人ではそういう場や機会が少ないため困る
Q:自身が行った工夫について
A:断捨離に出会ったことで、私物が激減!その後は物を増やさない努力中
Q:発達障害を持っている人にとって大切なこと
A:自分自身が変わりたいと思っているかどうかは大事なポイント
治療薬は魔法の薬ではないので、動くのも変えるのも全部自分次第
自分一人で難しいときは、誰かのサポートを得て少しずつ変えていく工夫も必要
以上、取材の一部を抜粋してみましたが、
トータルで1時間半くらい喋り倒しちゃいましたね(笑)
最後、私が時間管理をするために使っている手帳の写真を撮り、
約2時間に及ぶ取材が終わったのでした。
取材を受けてみて
この取材は “月子” としてではなく、大人の発達障害を持つ女性として
匿名で受けたものでした。
できあがった記事は10月中旬に掲載されていましたが、
同時にネット掲載も行われ、Yahoo!ニュースにも取り上げられていました。
大人の発達障害について書かれた記事を、より多くの方に読んでもらえたようで
当事者としても大変嬉しく思います。
取材という形で様々なお話をさせていただきましたが、
聞かれた質問に対して自分なりに答えつつも、実際にはどうだったか?を
振り返るきっかけになったことも事実です。
また、自分自身が発達障害についてどう捉えているのか?という部分も
自分の中で再認識した感じでした。
今回、Sさんは私以外にも自閉症スペクトラム障害を持つ30代の男性や
クリニック、大学の精神医学の教授等にも取材を行ったそうです。
一本の記事を作り上げるって大変…と改めてそう思いました。
あ、この取材の終わりに『月子という名前でブログ書いてます♪』的な話を
ちょっとしたのですが、これが今後の展開に影響を…!
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