2017/06/02:内容更新しました
お久しぶりです月子です。
早速ですが、今回は以前ちょっと触れた話について書きたいと思います。
【大人のADHD 10の困りごと】ADHDな私の特徴と残念な行動 ~中編~ - 大人ADHD 月子の生き方
上記の記事『【大人のADHD】10の困りごと ~中編~』内の、困りごと⑤【忘れっぽい】の中で『昔の片付けられないエピソードの中で“女性らしからぬ、今だから笑える話”があります。』と書きました。
この話についてはもっと先でしようかと思っていましたが、何となく取り上げてみたくなったので、今回記事にすることにしました!
(何となくだけど、今!話しがしたい!といって始めるあたりが、思いつきで行動をしてしまうADHDの特性まんまだなぁ…と、この文章を書きながら思ってしまいましたw)
自分の部屋ができたー!
今回の話は私が大学生の時に起こったエピソードとなります。
その前に、ちょっと遡って話をはじめましょう。
私たち家族はずっとマンション住まいをしていましたが、私が高校2年生の時に2世帯住宅を建てて祖父母と共に一戸建てに住み始めました。
その時に初めて自分の部屋を持った私。
それがすっごく嬉しくて、自分カスタマイズをガッツリと施しながら、マイルーム生活を満喫しておりました。
…のも束の間。
元々、物が多い上に片付けが下手な私の部屋は、日に日に物で溢れかえるようになってきます。
それでも高校の時は友達がたまに遊びに来てくれていたので、部屋はある程度キレイに保たれていました。
当時の掃除&片付けのパターンといえば、“買った本が床に積み上がり、洗濯後の服がベットに置かれた状態が続く等、居心地が悪くなってくると一気に片付ける。”と、まぁ、こんな感じでした。
なので、片付けをするぞー!という気力と時間がある程度ないとできない状態です。
それでも、マイルームを手に入れたばかりの頃の私は嬉しさも手伝い、片付けはまあまあこまめに(たぶん)できていました。
ちょっと話が脱線しますが、私の両親も私と同じく物持ちがよく(というか、捨てられない)片付けが苦手だったようで、いつも1部屋は物置部屋と化していました。
(マンションに住んでいた時も、一戸建てに引越した後も…)
その状態を見て育ったからか、私も自分が片付けができないことがまずいことだとはあまり思っていませんでした。
また、部屋が散らかっていてもそんなに怒られてなかったと思います。(たぶん…)
そんな感じの私も、いつしか大学生になっていました。
その当時の状況とは?!
大学に入ってからも、1・2年の頃はサークル等の友達が遊びに来てくれたりしてたので、やはり部屋は時々キレイにしていました。
部屋が物で溢れかえりだすと、一応それらをクローゼット等に仕舞いこんでスッキリと見えるよう頑張っていたのです。
いつからかなぁ…本格的に片付けをしなくなったのは!!
当時の私が興味を持っていたものは、主に漫画・イラスト・ヴィジュアル系バンド数組・ゲーム等だったので、それに付随する物がどんどん増えていきました。
コミック・漫画雑誌・画集・画材(同人活動をしてました)・CD・ビデオ・音楽雑誌(各出版社ごと数種類)・ツアーグッズ・ライブ用の服・ゲーム・攻略本…等、それはそれは物が溢れかえる条件が、ある意味十分に揃っていた訳ですね。
(あ!そうです。私はオタクでした…いえ、今でもオタクですw)
クローゼットやロフト(ロフト付きの部屋だったので、本と本棚は全てロフトに上げていました)は、それまでに詰め込んだ物でいっぱいになってきていたので、片付けをしようにも一度全部出して1からはじめなければ…という状態。
毎月凄い早さで増えていく本は、まず空いていれば机の上に積まれ、乗りきれなくなったら床へと積み上がっていきます。
また、色々なライブに行く度にグッズを大量購入して帰ってくるので、それも床に積み上がります。
さらに、購入したCDやビデオ(←当時はw)も、もちろん床の上に重なっていきます。
床に置けなくなってくるとベットにも積み上げていったので、とうとう自分の部屋で寝ることができなくなっていました。
こうして私は寝る場所を自分の部屋からリビングに移すこととなったのです。
夏はソファーで。冬はコタツで。
完全にリビングの主状態でした。
親は始めそんな状態の私を注意していたと思うのですが、当時親の仕事が忙しかったことや注意しても全く私が言うことを聞かなかったこと等から、いつしか注意するのを諦めてしまったようでした。
そして…事件は起こった!
それは、私がリビングの主となった大学3・4年生のことです。
ある日、外出先から家族全員で家に帰宅した際、変な違和感を覚えました。
何かがおかしい気がする…なんだろう?
電気を点けて目を凝らしてみます。
“…あれ?階段や廊下に足あとがある…!!!”
そうです。
我が家は空き巣に入られていたのでした!
恐る恐る家族全員で玄関から一番遠いリビングに向かいます。
案の定というかなんというか、その時点で家の中は既にもぬけの殻でした。
リビングやダイニングを見回してみると、引き出しという引き出しは全て開けられた跡が残っていました。
慌てて各自、それぞれの部屋を見に行きます。
…やはり空き巣は、家中全部の引き出しを開けて回ったようでした。
できるだけ色々なところに触れないようにしながら、警察に電話をいれました。
程なくして、通報を受けた警察の方々が我が家にやってきます。
そして、空き巣が入った経路や開けられた引き出し等を見て回っていたのですが、ある部屋のドアを開けるなり、こう言いました。
「この部屋だけ酷く荒らされてますね!どなたの部屋ですか?!」
…そうです。
警察の方が開けられたドアの先は、あの私の部屋でした。
「ここは…私の部屋です。あの…この部屋はいつもこの状態なんです…。」
それを聞くなり、「あぁ…」と小さくつぶやいて部屋を後にしました。
その後ろからきた別の警察の方も、私の部屋を覗くなり、
「これは…すごい状態ですね…。何か盗られてても分からないのでは…。」
「あはははは…そうですね。」
もう、笑うしかありません。
そんな私の部屋でも、空き巣は律儀に引き出しのチェックをしていました。
もちろん、金目の物なんてゼロなのですが…(笑)
しばらくして到着した鑑識の方も、足の踏み場もない私の部屋へ大変入りにくそうにしつつも、開けられた引き出しの指紋を丁寧に採取していました。
(床のかろうじて見える部分を確認しながら足を運び、部屋の一番奥にある机の引き出しへとなんとか到達されていました…ホントすみません…。)
まさか…まさかですね、あの状態の部屋を自分の意志と関係なく他人に見せることになるなんて思ってもみなかった訳ですよ!
それこそちょうど凄さMAX状態に到達していた私の部屋を…!!
あ!でも、私にとってみればその部屋の中の全てが貴重品!ゴミなんて一つもない訳で。
あぁ、何も盗られなくて本当に良かったー。(誰も盗らないよ!)
…すみません。全てただの言い訳でした…。
空き巣に入った人も、さぞ驚いただろうなぁ…と、その時はぼんやりと思ったのでした。
反省点を活かす方法とは!?
整理整頓は、ADHDの人が最も不得手とする作業です。
片付けが不得意といっても、その程度には個人差があるらしいのですが、私の場合の片付け方は“色々と面倒なので後回し。いよいよヤバイかも?!と思ったら一気にやっつける!”って感じでした。
(でした。と過去形なのは、現在気を付けてこまめに片付けるようにしているので。)
ですがこの方法だと、いよいよヤバイ!と感じつつも面倒だから…が勝ってしまい、いつまでも片付かないという無限ループに陥ることがかなりの頻度で起こります。
空き巣事件の時は、まさにこの状態のピークだったんですよね…。(また言い訳)
私のようなパターンで片付けを後回しにしてしまう人は、時間を決めて(1日10分など)時間内に片付けられるところだけをする、片付ける場所を決めて(引き出しの中、本棚、クローゼット等)少しずつ片付けていく。というように、小分けにしてこまめに片付ける方が負担も小さく気軽にはじめやすいかと思います。
そういえば、私の後輩のアスペルガーをもっている子も片付け(特に洗濯後の洋服等の収納)が苦手だ…と言っていました。
彼女の場合、幾つか用意した収納ボックスそれぞれにシールを貼り、そのシールにおおまかに分類した衣類等の種類を書き、片付ける場所を一目見て分かるように家族がしてくれた~と言っていました。
そうしてくれたおかげで片付ける場所が自分でわかるようになった!と喜んでいました。
発達障害を持っている本人が困っている部分は、家族や友人等にサポートしてもらうのも手だと思います。
自分1人ですることが難しいことでも、手順やルールを教えてもらえればできることや工夫をすればできることがあるはずです。
1人だけで悩まずに、誰かに相談をすることも大事なのかなーと最近感じています。
現在の私が片付けを苦だと感じずにできるようになったのは、『断捨離』に出会ったことがとても大きなきっかけとなりました。
この話は、また次の機会にでもお話できれば…と思います!
今回は“私みたいに思ってもみないタイミングで恥ずかしい思いをすることがあるよー!”という、笑い話をしたところで終わりたいと思います。
おまけ
あ!
空き巣の件ですが、2階に住む私たち家族の方は大した物を盗まれていなかった(特に大した物はなかったので)と記憶していますが、1階に住んでいた祖父母宅の方では宝石類を結構盗まれたようでした。
その事件を機に、1階ではセコムをつけるようになったのでした。
一応、事の顛末についてのご報告ということで。
ではでは。
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