2017/06/03:内容更新しました
今回から数回に分けて、私が“発達障害(ADHD)の診断を受けるまで”という内容でお送りします。
今現在、ご自身の発達障害を疑っている方やこれから診断を受けようとされてる方のご参考になればと思います。
そういえば、2ヶ月程前の記事内で私はこう書いていました。
私が『ADHD』だと診断されるまで、紆余曲折を経て現在の病院に落ち着いたワケですが、私のように様々な病院を転々とされた方も多いのではないかと思います。
ADHD ストラテラを飲み始めて2週間。薬増量、副作用も増量! - 大人ADHD 月子の生き方
大人になってから発達障害だと診断してもらうのは一筋縄では行かない気がします…。
私は特に自分であまり自覚がなかったので、気付くのが今頃になってしまいました。
なぜ私が発達障害を疑ったのか、そして受診に至った経緯については、また次の機会に書きたいと思います(長くなりそうなので…)。
その『受診に至った経緯については、また次の機会に…』が、今!来たわけですね(笑)
今までも記事内にて“発達障害の診断を受けるまで”の経緯について、ちょこちょことかいつまんで書いていました。
自分が【大人の発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD等)】だと気が付くきっかけについて考えてみる #世界自閉症啓発デー
自分が【大人の発達障害(自閉症スペクトラム・ADHD等)】だと気が付くきっかけについて考えてみる ~追記・発達障害だという診断は必要なのか~
今回はその内容にも少し触れつつ書き進めようと思います。
ミッション1:まずは病院を探そう!
一番大変なのが、発達障害の診断をしてもらえる病院探しです!
大人の発達障害を診断できる専門医はまだまだ少ないので、とにかく探すのが難しい!!
ということで、まずは『発達障害情報・支援センター』のサイトを検索。
上記リンクより、自分の住んでいる都道府県内の市・郡にある一番近い『発達障害者支援センター』を探して電話をかけます。
また、各都道府県の発達障害者支援センターのサイト内には「発達障害の診断を行っている医療機関リスト」がある場合も。(あまりないみたいですが…)
私の住んでいる地域の発達障害者支援センターのサイト内には、その発達障害の診断等を行っている医療機関リストへのリンクが貼ってあり、10以上もの病院が紹介されていました。
それを見て「とても多い!凄い!」と思いましたが、実際『大人の発達障害を専門で診ている病院を教えて欲しい』との旨を支援センターに電話で伺ったところ、専門で診ている病院は、現在2ヶ所のみと言われます。
私自身はこの回答を受け、「他の病院は発達障害が専門という訳ではなく、診ることができますという感じなのかな?」と考えました。
※余談ですが、電話をするのが苦手な方も多いと思います。私もその内の1人です。
我が家の場合、電話をかける部分は全て夫が代わりにしてくれました。
(本当に夫には感謝です!…実際、私の対応に一番困っていたのは夫なので、その状況を何とかしたいという気持ちが大きく、率先して行動してくれたのだと思います。)
発達障害支援センターに電話で伺う際の注意点:発達障害支援センター側から直接病院を“紹介”してはいけないようでして、対応は各地の支援センターにもよりますが「病院の紹介はできません。」と言われる可能性があります。
ただ「公には言えませんが…病院名をお伝えすることならできます。」と続けて言ってくださることもありますので、断られた場合には“どんな病院があるかご存知でしたら、その病院名を教えて下さい”というように、聞き方を変えてみてください。
ミッション2:病院に予約の電話を入れよう!
やはり行くなら、大人の発達障害について専門医がいる病院がイイ!
ということで、支援センターから教えていただいた2ヶ所の病院へトライ!
1ヶ所目は、県内で一番大きく有名な大学病院。
もう1ヶ所は、1年前に開院したばかりのクリニック。
まずは、大学病院の方から電話をしてみることにしました。(夫が←)
発達障害を診ているであろう科の方へ直接電話をします。
そこで聞かされた驚きの事実!
『発達障害については予約の電話を受ける日が決まっていて、次は来月の◯日です。』
…なんですとー!!!
電話の予約受付日は月1回のみで、その時に2ヶ月後の月の予約が取れるとのこと。
(5月の予約受付日→7月の受診日の予約)
さすが有名な大学病院。
診察を受けるまでのハードルも高いな!!
と思いつつ、ここは大人しく次の予約受付日まで待つことに。
でも、ただ待っているだけでは状況は変わらないので、もう一つの方のクリニックにも電話をしました。
こちらでは、まず簡単に状況や症状を聞かれ、その後予約が可能な日を案内してくださいました。
すぐに電話が繋がって、ひとまず安心。
…でも、その予約可能な日って3ヶ月も先でしたけど…。
かなり先なので、予約したことを忘れないように1ヶ月前と1週間前くらいに病院側から電話をいただけるとのこと。
それって、とてもありがたいことです!
また、その時にキャンセルをされても大丈夫だと言われました。
それから引き続き、初診時に必要な物等を教えていただいたのでした。
…あっ!
まだ電話ミッションは終わっていませんよ!
ということで、次の月の大学病院から指定された電話の予約受付日。
再びトライを試みてみます。
…が、全然繋がらない!それでもめげずに何度もトライ!
と、そのうち奇跡的に繋がったのです!
おぉぉ、やったー!!…と思ったら、またまた衝撃の事実が!!
『発達障害の予約の電話を受けている担当者は1名で、今は他の電話にでています。』
『その電話が終わりそうな頃合いを見て、また電話をかけ直してみてください。』
…ちょ、ちょっと!意味がわかんないんですけど!!!
話を整理しましょう。
その大学病院で発達障害の電話予約を受付けているのは月に1回の指定日のみ。
さらに、予約受付の担当者は1人だけ。(その科の回線はいくつかあると思われる。)
その上、その担当者宛てに電話が繋がらないことには予約が取れない。
…ということは、電話は完全に早い者勝ちってことではない。
そうではないんだけど…タイミングが合わないことには門前払い状態。
なんだか…これってさ、もう『完全に運ゲー』だよね!?
…詰んだ…。
その意味の分からないシステムに、私たち夫婦は完全に心が折れました…。
その後は何度かかけても誰も出ず。(たぶんその間も担当者は他の電話に出てる…)
一応、午後にもう一度電話をかけてみたのですが、もうその日の電話予約の受付けは定員となり終了していました。
…ですよねー。
ということで、結果的に選択肢は1つに絞られ、予約ができたクリニックの方の受診待ち…ということで落ち着きました。
追記:現在通院中のクリニックの予約状況について
私は2017年6月現在も、この時に受診予約できたクリニックに通院中です。
先日偶然知ったのですが、このクリニックも予約をするのが大変になっていました。
上記で予約が取れなかった大学病院と同じように、電話の予約受付日は月1回の決められた日となり、その際に2ヶ月後にあたる月の予約が取れるとのこと。
大学病院と違うのは、“予約専門電話がある”ところでしょうか?
ただ、その電話もとても繋がりにくいようで、私が予約できた時よりもかなりハードルが上がってしまったようです。
どうやらそうなった理由には、私のように再診を受ける患者が増えたため、初診の方を診るための時間枠が、以前より取れなくなったことがあるらしく…。
大人の発達障害(特にADHD)で、ストラテラやコンサータといった治療薬を服用する場合、その治療薬の服用は基本的に継続して行われるため、薬をやめない限りは通院も続きます。
要は治療薬といってもADHDは治るわけではないので、“薬がなくても大丈夫”だと本人が考えない限り、服用も通院も続くと思ってもらって間違いないです。
大人の発達障害を診る病院が少ない上に、再診の患者さんがずっと通院し続けるとなると、先生が診ることができる初診の患者さんはかなり少なくなると思われます。
病院の予約がますます取りにくいとわかった今、“大人の発達障害と病院での診断&通院”といった問題は、早急にでも解決しなければいけないことだと感じました。
(そうはいっても、私にはどうしようもやりようがないところが悔しいですね…。)
※2017/06/03:この追記の項を書き加えました。
最も高いハードルを越えて
今回は私たちが実際に体験した内容を書きましたが、やはり成人が発達障害の診断を受けようと思った際に、病院を探して予約をするところまでが一番大変だと思います。
おそらく、ここが発達障害を診断してもらうステップとして一番高いハードルでしょう。
もしかするとこの時点で挫けてしまう方もいらっしゃるかもしれません…。
仮に病院の予約が取れたとしても、1ヶ月~半年待ちは覚悟しておいた方がいいかと思います。
でも、予約さえ取れれば必ず受診はできる!と前向きに考えて、待ってみましょう!
…といいつつ、私は3ヶ月待つことすらも長すぎてすっかり忘れていました。
ですが、先に書きました“予約したことを忘れないように1ヶ月前と1週間前くらいに病院側から電話をいただける”というそのクリニックの配慮のおかげで思い出し、当日診察を受けにいくことができました。
ということで、次は“病院に行く前に準備が必要なもの”について話をしようと思いましたが、また長くなりそうなので次回に回すことにします!
では、また次回お会いしましょう♪
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