前回は、私がADHDの診断を受ける前の話、
自身のADHDに全く気づいていなかった頃のエピソードを3つ、
当時を振り返りながら書きました。
今回はそんな私と結婚をし、一緒に暮らし始めた夫が体感することとなった、
大きなつまずきと様々なズレについて、当時のエピソードを交えつつ
話したいと思います。
分担って…ナニ!?
最近では当たり前のことになっているようですが、夫婦で家事を分担する話が時々問題になったりしますよね?
その問題が我が家でも例に漏れず、挙がってきたのですよ。
…私に(汗)
どういうことなのか簡単に説明しますと、私は“家事を分担”するのではなく、“同じ家事を一緒に”してしまうのです。
私自身が家事を苦手とし、先が読めず段取りも悪いため、指示がないと動けない場合も多く、結果夫について回ります。
一見仲良しに見えるこの行動。
ですが、分担すれば半分の時間で済むところを、夫は家事をこなしながら私に指示を出さなければならず、時間も手間も掛かってしまうのでした(泣)
※因みに私が1人でできる家事は、掃除と洗濯です…
“聞いている”ってどういうこと?
我が家では家庭内において問題が生じた場合、必ず話し合いを行います。
その問題を解決するための話し合いが、私にとっていつも大変なことでした。
夫は私にわかり易く“起こった問題点”について様々な角度から話をしてくれます。
…そうすると、どうしても話は長くなります。
結果、どうなるのか?
私は段々と、何について話をしていたのか内容がわからなくなり、そのうち夫の話が全て“ただの音”にしか聞こえなくなってしまうのです(汗)
避けた方が…無難!?
再び出てきた話し合い。
問題となるのはその長さだけではありません…。
もう一つ、“たとえ話”も私にとって苦手なものだったりします。
「たとえば…ね、今はママ、ママ言ってくれている娘も、このままだとそのうち母親として見てくれなくなるよ?」
なんて言われた日には、私の頭の中で娘がどんどん成長し、相手をしてくれなくなるという想像でいっぱいになり、その後の話は一切入らなくなります。
また、「たとえば、今手元に100万円あるとして…」なんてたとえ話でも、「いや、今手元に100万円なんてないし!」という返しを素でしてしまいます。
こうやって話はどんどん脱線し、元の話にはもう戻ってこれないのでした(汗)
ウソをつく気はないんです(泣)
一番やりがちで相手が非常に困る対応が、コレじゃないかと思うのです。
何か頼まれごとをされる際、私はその依頼が“聞こえた”ので返事をします。
あ、もちろんその時点では“やろう”と思っているんですよ!
…でも、結果として“やってない”
こういうことが実はかなりの頻度で起こります。
この時の私に一体何が起こっているのでしょう?
それは以下の通りです…。
- やるべきことが分かっていても面倒だからと、つい先延ばしにしてしまう
- 更に、今自分がやっている作業を中断することが難しい(切り替えができない)
- そうこうするうちに“頼まれた”というそのこと自体、忘れてしまう
様々な要因により、動いていない私という事実だけが残るのです。
↑ADHDではないですが、発達障害の方と生活を共にするということを、身近な人からの視点で描かれたコミックエッセイ。対策や支援の仕方など役立つ内容が沢山です。
生活を共にするということ
ここまで、我が家において日常的に起こったエピソードを淡々と挙げてきました。
こうして私の行動の一部をピックアップしただけでも、夫がいかに私に振り回され大変な思いをしているかがわかります。
私の場合、生活の場以外においてはADHDの特性がわかりにくいため、周りの人からは“ちょっと変わった人かな?”ぐらいの認識で済んでいます。
(それは結果として、夫をさらに苦しめる要因となるのですが…)
外ではそうであったとしても、これが家庭という生活を共にする場ともなると、誰もが驚くほどADHDの特性が全部悪い方向へと現れてしまいます。
このような日常を送ることで、相手も私自身も“ただできない・やらない人”という認識となり、お互いの関係は悪化の一途を辿るのです。
こうして夫は私に散々振り回された挙句、重要な決断へと至るのでした…。
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