2018/06/28:内容更新しました
前回は、私と結婚をして生活を共にした夫が体感することとなった、
大きなつまずきと様々なズレについて、4つのエピソードを交えつつ
イラスト入りで紹介しました。
今回の内容は、私がADHDだと分かるまで
何度も困難な状況に直面し、その度に挫折を味わうはめになった夫について、
夫目線で語っていこうと思います。
それって…なにかの病気?
当時はお互いに気づいていなかった私のADHDの特性が、一緒に暮らすことで露呈し、
家事や生活や仕事面等ありとあらゆる部分において、常に足を引っ張り始めました。
家事の分担ができない、話し合いもまともにできない、やりたくないことは絶対にやらない…そんな、ないない尽くしの私を傍で見ていた夫。
『この人は…健康な精神の持ち主ではない!』と、早い段階で思ったようです。
ネットで様々な病気や症状を調べては、私の行動に当てはまるか考察を繰り返す、そんな日々を送っていました。
夫がその時に行き着いた答えは、“何かしらの人格障害があるのではないか?”だったのですが、それもいまいちピンとは来なかったようです。
家庭を全て一人で回すということ
私が何かしらの“人格障害”を抱えているとして、現状を改善することは可能なのか?
また、私自身もどうにか変えることができるのだろうか?
夫は毎日、そのことばかりを考えていました。
そして、考えに考えた内容を私に提案したり改善策を挙げたりするのですが、そもそも私自身何が問題なのかを認知できていないため、全く話になりません。
更に自分一人で家庭を支えている状態に焦りも感じ始めます。
“私と生活することで苦難を背負ってしまった夫”と、“困り感を一切感じておらず、身の回りで起こっていることも全て他人事のように感じてしまう私”という構図は、夫の心を疲弊させるとともに、家庭を1人で担う孤独感をも夫に募らせたのでした。
↑ 色々な立場や発達障害名も違いますが、当事者として読みとても心が痛みました。発達障害の方をパートナーに持たれている方にはオススメのコミックエッセイです。
その限界の先に
結婚生活7年目に入り、我が家には更に大きな負担が降りかかってきました。
正しくは私に…だったのですが、私はそれを1人でできなかったため夫婦2人で動かねばならず、その負担は結局夫へとのしかかっていったのです。
それまでもギリギリのところで頑張ってきた夫でしたが、もうとっくに限界は超えていました。
負担を減らすにはどうすればいいか…夫は考え抜いた挙句、そもそもの問題点「私」をどうにかするしかない!と思いつきます。
そして再度、私の問題点について必死に調べる夫。
その時にはじめて“もしかすると発達障害かもしれない?”と繋がったようです。
夫はその後すぐに、発達障害者支援センターへと相談の電話をかけたのでした。
↑ “我が家に降りかかった大きな負担”については、この記事とリンクしています。
そして月子は…?
今回の振り返りの記事を書くにあたり、当時のことについて夫に聞いてみたところ、話をしながらも沢山の苦言やこれまでの心境を吐露されました。
共感する力が弱い私ですが、それでもこの時ばかりは夫がどれだけ大変だったか、そして独りでつらい思いをしてきたのか、まざまざと思い知らされる形となりました。
今まで夫にかけてきた苦労を考えると、謝罪の言葉だけでは到底足りず…ただただ申し訳なく思うとともに、夫の深い愛情に心から感謝し“ありがとう”と言いたいです。
また、現在進行形の話もありますので、それはいつかの機会に書きたいと思います。
私がADHDの薬物療法をはじめてから約1年が経ちました。
ADHDの治療という意味では、まだまだ始まったばかりだと思っています。
苦手な部分に対しての工夫や対策、改善を重ね、少しでも早く夫の負担を減らすことを目標に、私自身努力をしている最中です。
そしてこの話は、電話で相談を受けた夫の次なる行動とは…?と更に続くのでした。
↓ 次の記事はこちら。
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