まずはじめに、ご報告です。
今回、ブログ仲間のキヨスイさん(id:kiyosui)と、私こと月子が一緒に
LINEスタンプ作成に取り組み、無事スタンプを販売することができました!
実は共同で作業を行っている最中、“ADHDならでは”な問題につまずいた私。
その際キヨスイさんからアドバイスをもらい、再び前に進めるようになりました。
このようなやり取り、“起きた問題と、それに対する解決方法”といった内容は
『同じようなことで困っている方のヒントとなるかもしれない』
とそう感じたため、今回記事に書くことにしました。
こんなLINEスタンプが欲しかった!
ADHDの人が思わず使いたくなる、そんな“日常あるあるスタンプ”が作りたい!
お互いにそんな思いを持っていたことが、この話の発端となります。
「こんなスタンプあったらなぁ!」と思っていた内容をふんだんに盛り込んだ
結果、自分が家族間で使うのにすごく便利なスタンプができ…ゲフンゲフン(笑)
作成したLINEスタンプはADHD向けなので、そうじゃない方や興味がない方は
購入しないと思いますが、スタンプのタイトルには“ADHD”と入れていないので、
気にせず色々な場面で使ってもらえたら嬉しいです♪
LINEスタンプ共同プロジェクト開始
“発達障害者用(ADHD用)のLINEスタンプ”を一緒に作ることが決まり、
ネタ提供はキヨスイさん、イラストは私と得意分野で担当分けをして
このプロジェクト(笑)はスタートしました。
キヨスイさんとは?
キヨスイさんのお仕事のパートナーさんが発達障害を持った方なので、発達障害のある人への理解度が素晴らしいです。 キヨスイさんは定型発達者ですが、発達障害者より発達障害のことを知ってます!
発達障害について語る場所 Google『Spaces(スペース)』でフリートーク会を開催☆ - 大人ADHD 月子の生き方
今現在に至るまでには、想像以上の苦労と努力をされているのですが、その詳細は是非、キヨスイさんのブログの方で読んでいただきたいです。
【問題1.】作業の先送りで手付かずに
私の前に最初に立ちはだかった壁、それは『作業の先送り』でした。
キヨスイさんからネタをもらい、私がラフ画を描き起こすところまでは
順調に進んだのですが、私のメイン作業である線画の描き起こしや色塗り等へ
いざ入ろうとすると、ピタッと手が止まってしまいます。
“やりたい!”という気持ちはあるのに、なぜか手をつけづらく放置気味に…。
今ならわかるのですが、あれは意識しすぎて“できない”状態へと
見事に陥っていたのだと思います。
自分の中で思い入れが強くなればなるほど、前に進めなくなっていたのでした。
【解決策1.】「できるかも!」を目標に
手付かずのまま1ヶ月が過ぎようとした頃、キヨスイさんから声掛けがありました。
▶『作戦A』という提案!
「作戦A、実行してみます?」
なにそれー!?と飛びついた私に、キヨスイさんから質問&提案がきます。
キヨスイさん:1週間取り掛かったとして、いくつ完成させることができます?
私:…30個くらいかな?多いかなー?
キヨスイさん:そしたら、15個完成させるのを目標にやってみませんか?
私:それなら、やってみよう!という気に急になりましたΣ(゚Д゚)
その際、キヨスイさんと約束もします。
目標:一週間後までに好きな物(LINEスタンプ)を15個完成させる
この約束をした次の日から、私はLINEスタンプ作成に取り掛かったのでした。
▶『作戦A』の効果とは?
作業をはじめてから1週間と1日が経ったところで、やっとスタンプを完成させた私。
そのことを報告した際、キヨスイさんは『作戦A』のねらいについて
改めて教えてくれました。
- この作戦はモチベーションがある限り成功する
- 見積もりの甘さを加味し、目標を半分にする
- 目標が減ることで「楽勝!」という意気込みでスタートできる
- これにより、最初の一番重たいフットワークを軽くすることができる
ADHD特有の見積もりの甘さを逆手に取って、最初の一歩を踏み出しやすくする…
そう、そのねらい通り私は前に進むことに成功したのです。
さらに、“完成個数と締切日を決める”という進め方が私には合っていたので、
LINEスタンプの作成へと入る前に必ずキヨスイさんと相談し、目標を決めた後
作業に取り掛かるようにしました。(お尻を叩いてもらうって大事!)
【問題2.】完璧を求め過ぎてこだわる
LINEスタンプ制作を再スタートさせた後、ブログの記事更新と交互に作業しつつ
ぼちぼち進めていましたが、急にどちらの作業も滞ってしまいました。
LINEスタンプの作画中、描いている線画が気になったことをきっかけに
“細部までこだわり出し何度も修正をかける”という罠にハマったのです。
線画を描き終えて色塗りをはじめるも、再び線画を描き直す…を繰り返す中、
キヨスイさんに“スタンプがまだできていない”報告をしました。
【解決策2.】その完璧は誰のため?
効くかわからないけど…という前置きの元、キヨスイさんから
再びアドバイスが飛び出します。
- 100点を出すことは素晴らしく、これは紛れもなく完璧なもの
- 人間は完璧じゃないので100点は出せないし、テストの100点は完璧とは違う
- もし、潜在的に意識していたら切り離した方がいいかな?
- 私(月子)が70点のものでも、スタンプを買うAさんは98点と思う可能性がある
- ちなみに完璧を目指すことは、全く悪いことではない
- ただ、完璧に『執着する』ことは良くないかなという考え
このアドバイスを目にした私は、目的を見失い自分の中の完璧に
ただ“執着していただけ”だったと気付き、描き上がった絵に対して
「これで大丈夫♪」と、OKを出せるようになりました。
そして、LINEスタンプ完成へ
- スタンプの案とラフ画ができるまで → 1ヶ月半
- 40個のスタンプを仕上げるのに → 6ヶ月
- メイン・タグ画像を作成、申請するまでに → 1ヶ月半
- 販売までにさらに → 1ヶ月半
結局、自身の時間の管理が上手くできなかった私は、LINEスタンプの
取り掛かりから販売までに、約10ヶ月半もの月日をかけてしまいました。
一つのLINEスタンプを仕上げるのに、あり得ない遅さ…(泣)
それでも完成・販売へとたどり着けたのは、キヨスイさんのおかげです!
キヨスイさんは「作画以降、自分がやる部分はないので…」と言いつつも、
「中断しても続けている、その継続力は素晴らしいですよ!」と、
つまずいてばかりの私を励ましては、やる気を奮い立たせてくれました。
そんなキヨスイさんまでも、ここまで相当お待たせしてしまいました。
最後まで見守ってくれたことを、心から感謝していますm(_ _)m
最後に
振り返ると反省点や泣きごと、言い訳ばかり思い出してしまいますが、
でも、頑張った自分を認めてあげることも大事ですよね。
ADHD持ちは、成功体験がどうしても人より少なくなってしまいます。
“先送り体質、飽きっぽい、段取りがつけられない”など、完遂を妨げる要素を
たくさん持っており、何をはじめても最後までたどり着くことが難しいのです。
今回のことも私にとってはひとつの貴重な成功体験となります。
だから反省点も含めて、このような経験は大事にしたいと思います。
大事なことなので、もう一度
LINEスタンプのリンクをクリックするとスタンプの詳細画面へ飛びます。
可能でしたら、全40個のLINEスタンプを見てみてください!
そして、率直な感想を伺えたら大変嬉しいです♪(←Twitter等でお待ちしてます)
ぜひとも今後の参考にしたいと思います。
(パートナー側*1がラフ画のままという兼ね合いもありまして…ゴニョゴニョ★)
感謝の気持ち
キヨスイさんへ
大変遅くなりましたが、キヨスイさんのおかげでここまで来ることができました。
本当に本当にありがとうございました!
キヨスイさんから教えていただいたことは、今後に活かしたいと思います。
みなさま、最後までお付き合いくださり、ありがとうございましたm(_ _)m
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*1:ADHD側のスタンプを考えている際、「パートナー側も欲しいね!」という話になり、実はそのラフ画まで既に作成済なのです…よ(汗)