2017/06/03:内容更新しました
2018/04/02:リンク切れを修正しました
私がADHDの治療薬『ストラテラ』を飲み始めてから、4ヶ月が経ちました。
前回『ストラテラ』について書いた記事が、飲み始めて1ヶ月の時だったので、それからかなり時間が経っていますね…!
ADHD ストラテラを飲み始めて1ヶ月。その効果や副作用は?
4ヶ月も飲み続けていると、自分で自覚できる変化が現れてきていたりします。
いつも薬の副作用についてばかり書いていましたが、今回は体感できている効果について触れていこうと思っています。
さらに!
このタイミングで、薬が【1日80mg→120mg】に増量となりました。
以前、記事内にて1日80mg~120mgが維持量(適切な服用量)の目安だと書きましたが、今回の増量で服用量MAXに達した訳です。
もちろん増量することがいいことではありませんが、服用量が増えることにより、自身のADHDの症状が少しでも改善できれば、それが一番だと思っています。
よろしければ、過去記事と併せて『ストラテラ』について触れてみてください。
ADHDの治療薬『ストラテラ』とは
『ストラテラ』はADHDの改善のために使用される薬で、一定の期間服用することでADHDの主な症状である「不注意」「多動性」「衝動性」の改善が期待できます。
具体的な内容としては
- 不注意…気が散ってしまう
- 多動性…じっとしていられない
- 衝動性…思いついたらすぐ行動してしまう
このような症状を改善する働きをします。
(個人差はありますが、大人のADHDは子どもの頃に比べて、不注意が目立つ傾向にあるようです。)
ただし、『ストラテラ』は飲む人の性格を変える薬ではないため、ADHDの症状と関連のない問題への効果は期待できないと考えられています。
『ストラテラ』を飲むことで、改善はされたのか?
ストラテラのADHDへの効果はゆっくりで、服用をはじめて約2週間後から現れ、6~8週目くらいで安定して症状の改善がみられるようになるとのことです。
またストラテラを服用することにより、 約6割以上の人にADHD特有の症状の改善が認められるというデータがでています。
…!!
もう4ヶ月も飲み続けている私は、もちろん!効果を実感できているハズですよね?
ということで!
その改善されたであろう部分を書きだしてみましょう☆
そもそも、どういう状態だったのか?
ADHDの主な症状である『不注意・注意欠陥』。
私も例に漏れず、物事に集中ができず注意散漫になり、自分の注意力を思うようにコントロールすることができませんでした。
集中しているつもりでも、どこかで音が鳴ればその音を耳が拾ってしまいます。
人間の脳には、必要な情報だけを選択する「フィルター機能」があり、多少雑音があったとしてもその機能が働き、集中力を維持することが可能となっています。
ですが、ADHDの人はこのフィルター機能が未熟なため、周りの雑音をシャット・アウトすることができず全部脳に取り込んでしまい、注意が容易にそれてしまうのです。
学生時代に、友達などからよく「ラジオや音楽を聴きながら勉強をする」という話しを聞きましたが、私は全くそれができません…そちらに意識を持っていかれます。
今でも、特にこのブログを書いている時は無音じゃないと全然集中できないので、そういった環境を作った上で書くようにしています。
また、音による刺激だけではなく、目に入ってきた情報に対しても簡単に注意が向いて、集中が途切れてしまいます。
ADHDの頭の中を例えるのにちょうどいいなと思ったのが、
- Webブラウザ上で集中して作業をしている時に、新しいポップアップウィンドウが常に表示され続けている状態
これかな?と(笑)
その程度は人によって違うのですが、酷い人の場合、そのポップアップがブラウザクラッシャーレベルで表示され、しかもそれが全て音楽付き…みたいな感じだそう。
私はそこまで酷くはないのですが、
『ポップアップが開く→邪魔だから消す→ものの数分でまた開く→消す→開く→お!なんか興味ある内容だぞ!→そちらを見だす→また次のポップアップが開く→さらに興味が移る→いつまでも当初していた作業に戻れない…』
こんなループを繰り返している感じです。
自分がADHDだと診断されてはじめて意識できたことがあるのですが、目に入ってくる情報に注意が向いてしまう瞬間が自分でわかったんです。
「あっ!今、集中力が切れて目に入ったモノへと意識が移ってしまったぞ!」って。
今までは無意識のうちにどんどん切り替わっていた頭の中を、はじめて意識的に感じられ、不覚にも感動すら覚えてしまいました。
…まぁ、切り替わってしまった意識を認識できたからといって、今までしていた作業へと簡単には戻れるものではないんですけどね…わかっていても…。
と、こういう風に日々振り回されて生きてきていました。
集中力が出てきた…!?
そんな状態だった私がストラテラを飲むことにより、どう変わったのか?
徐々に…ですが、以前よりも集中力が持続するようになりました!
具体的な話をすると、目に入ってきた情報へと簡単にそれていた意識が、以前よりもそれにくくなったのです。
多分ですが、多少なりともスルースキルが身についたのではないかと思います。
それでもやはり、興味があるものに意識を持っていかれることはあります。
ですが、結構早い段階でそうなっていることに自分自身で気がついて、元の作業に戻ることができるようにもなりました。
難しかった頭の中の切り替えも、自分でコントロールできるようになったようです。
音に対しての反応は変わらずっぽいですが、そこは環境を整えればなんとかなるので、大丈夫かな?と。
集中力が持続するようになったことで、大きく変化したことがあります。
それは…
頭の中で“1つのことを考えぬくことができるようになった”とですよ!
テッテレー☆どやぁ!!(๑• ̀д•́ )✧(← 効果音+ドヤ顔w)
…いや、そんな堂々と言うことじゃないんですけどね!
普通です、普通。みんな当たり前にしていること。
でもですね…その、普通のことが今までできていなかったんですよ(泣)
私の場合、考えている途中で当たり前のように気がそれて、注意が別の方に行っていたので、“考えるという行為”はいつも強制終了していました。
だからいつも考えなしの行き当たりばったりで生きてきていたんです。
今でもまだまだ注意散漫になったりしますが、ストラテラのおかげで以前とは違う自分に出会うことができました!
↓ 音の問題がかなり解決!集中力が途切れがちな方はどうぞ。(2017/06/03:追記)
自己コントロール力UP?自分を客観的にみれるように
この効果も結構大きいと思いますが、どうやら自分自身を客観的に見ることができるようになっているみたいです。
今までは、自分自身に振り回されていた感が凄かったのですが(といっても、ADHDだと知ってから初めて自分の行動を意識したので、つい最近の話にはなりますw)、ストラテラを飲み始めてから段々と、自分が今どういう状態かということが把握できるようになってきました。
それは、自分で自分自身をコントロールできるようになってきたことに付随しているのかもしれないなと思います。
自分をコントロールできるから、多少なりとも余裕がでてきたって感じですかね。
これまでは、いつもいっぱいいっぱいな状態で行動していました。
そうですね…常に小パニックになっているという例えがあっているかもしれません。
そういう状態ですから、物事にもすぐに対応ができないし、優先順位も決められない。そうするとさらに優柔不断になって、ますます正しい判断ができなくなる…。
予期せぬ出来事が起こった時なんて尚更です!
もう…超!悪・循・環!!
人と話す時だってそうです。
気持ちが焦っちゃって、人の話に自分の話しを被せちゃったり、自分で何言ってるかわかんなくなってきたり…。
親しい人や慣れている人と話す時は大丈夫なんですけど、そうじゃない時にはやっぱり小パニックで頭の中がグルグルしています。
顔が見えない電話なんて、もう余計にそんな感じになるのでとても嫌です…(泣)
今まではそういう状態だったのですが、ストラテラを飲むようになってからは、その状態になっている自分が分かるようになりました。
特に人と話しをしている時、相手が「~なんだけど…」と言葉が止まったタイミングで先回りをし、「要するに◯◯ってこと?」と被せちゃって、相手の言いたかったことを先に言ってしまってる自分に気が付いたのです。
「そうそう!それでね~」と話しを続けてくれる人が大半なのですが、何回か自分のしている行動に気が付いた後に“人の話しを取ってはいけない!”と思うようになり、意識をして相手が話し終わるまで待つようになりました。
自分自身の行動をモニタリングし、自己コントロールができる状態になることで、自分がその場面場面でどのようにふるまうべきかを考えたり学んだりすることが可能となったわけです。
今まで頭の中で整理できなかった感情や行動は、薬を飲み続けたことで一旦自分の中に落とし込むことができるようになり、結果、一歩引いた状態で現状の把握をすることが可能となりました。
それでもまだ、やっと気が付けるようになったレベル…ですので、これから自己制御の方を学んでいきたいと思っています。
↓ この記事で“人の話に割り込んでしまう問題”に触れています。(2017/06/03:追記)
“何をするにも面倒!”な先送り体質の改善?
それこそ怠惰の極みって感じなのですが、私は極度の面倒くさがりで、自分が好きなこと興味があることであっても、動き出すのに結構な時間がかかります。
好きなことでもこのような状態なので、嫌いなこと興味が湧かないことになると、全く動くことができません(泣)
ですので、必ずしなければいけないことに遭遇した場合、完遂することが非常に困難で、気持ちの面でもすっごくキツイです…。
特に今までやったことがないこと・新しいことに対しての不安感がとても強く、なかなかはじめの一歩が踏み出せません。
ADHDの特性の中で“先送り体質”というクセがあります。
手間や時間がかかりそうなことを前にしてなかなか手を付けられずにぐずぐずし、ついつい先延ばしにしてしまうのです。
どんな小さな些細なことでも油断していると、どんどん先送りしてしまっています。
結果的に期限ギリギリになって慌てて手を付ける…といった感じです。
このようなことの積み重ねにより、私の日常は気持ちの上で面倒なことばかりだったのですが、そういえば最近その部分において多少フットワークが軽くなってきた気がします。
嫌だ!という感情が出る前に、スッと行動できることが増えたのです。
もしかすると、優先順位が何となく判断できるようになってきているのかも…です。
この行動の変化も薬のおかげだと思いますが、まだ「そうかも?」レベルですので、今後も引き続き様子をみていきたいと思います。
今のところ、薬の効果でADHD特有の症状が改善されたかも?と思った点は以上となります。微妙な感じのままで終わってしまい…スミマセン!
↓ 先送り体質の謎の一つについて記事にしています。(2017/02/21:追記)
今回の記事について
以上、“ストラテラを4ヶ月飲み続けたことで実感した効果”というところまでで、一旦この記事は終わります。
ですが、本当はこの後に“現在の副作用について”という内容で記事は続いてました。
今回は、そこまでまとめて書き上げていたのですが、できあがったその記事の文字数を調べてみると、なんと8,000文字以上ありまして…ね…!
いやいや、さすがにそれは長すぎるだろう!!!
と一人ツッコミをしつつ、急遽2回に分けることに決めましたw
今現在のここまででも、既に4,000文字は軽く超えているんですけどね(汗)
いつも記事が長すぎるので、どこかでシンプルに…とは思っているのですが、全然短くならないっ!
まぁ、書いている途中に書きたいことがどんどん出てきちゃうので、これでもかー!って感じの長文ができあがってしまうのですよ…。
今ちょうど珍しく(←あっ…)仕事が忙しいので、記事を2回に分けたのは正解かも。もう…前回の記事を書いてから13日も経ってるし(泣)
今月はなかなか更新ができないと思うので、ちょっとずつ書き溜めつつ、少しでも多く更新できるようにしたいと思っています!
あぁ!結局…この記事だけで5,000字超えちゃったわ!!
最後に、私のバイブル的なオススメの本をそっと置いておきますね(笑)
この本…何度も何度も読み返してます。すっごくわかりやすいですよー!
~ おまけ ~
あ、そうそう。
今回どうして『ストラテラ』の文字を青色にしたかというと…『ストラテラ 40mg』のカプセルって真っ青なんですよ!
すっごいインパクトが強いんで、もう…その色が頭から離れなくなって…ね(笑)
気になった方は下記リンクから覗いてみてください☆
ストラテラ40mg - Google 検索
これ…最初見た時も驚いたけど、飲む時もちょっと抵抗あったなぁw …慣れたけど。
副作用についての記事はコチラからどうぞ(この記事の続きです)↓
↓ 私が体感していたストラテラの効果について、一番熱く語っている記事です!
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