現在、私はADHDの治療薬を服用しながら日常生活を送っています。
薬の服用についての記事は、実に1年4ヶ月ぶり(!?)となりますが、
内容は前回の続きということで何食わぬ顔して書きたいと思います(笑)
また今回も、当時のメモと記憶を振り返りつつする過去話のため、
現在の処方内容とは異なりますことをご了承くださいませ。
私のADHD治療薬の服用履歴
最後に書いた薬の記事から時間があまりに経ちすぎて
私自身も色々とぼんやりしているため(汗)、
これまでの服用履歴を軽くおさらいしたいと思います。
- ADHDの診断後、ストラテラの服用を開始
- 用量を徐々に増やしつつ、5ヶ月間様子をみる
- ストラテラで得られなかった別の効果を期待し、コンサータへと切り替える
- 用量を調整しつつ、3ヶ月間服用してみる
おさらい…あっという間!思った以上に短いッス(笑)
ストラテラからコンサータへと切り替えた経緯については、下記の記事へどうぞ。
薬での治療は足踏み状態!?
前回の記事では、コンサータの服用で『やる気・動機付け』の効果は
得られたものの、ストラテラ服用時に得られていた効果については
感じられなかったと書きました。
ADHDの治療薬ストラテラとコンサータ、それぞれを服用してみて
2つの薬の効き方には大きな違いがあるとわかった私。
では一体、私にとってどちらの薬がより効果的であり、
かつ日常生活が送りやすくなったと感じられるのか?
…その答えは、すでに私の中で決まっていました。
そして、コンサータからストラテラへ
私にとって、コンサータで得られる『やる気・動機づけ』の効果は
とても大きなものでした。
しかし以前、ストラテラを服用しているときはADHDの特性である
“不注意・多動性・衝動性”に対し、『まんべんなく効いている、
全体的な底上げをしてくれる』そのような効果を感じられたのです。
日常生活を送るにあたり、私自身はストラテラを服用する方が
全体的なバランスが良くなると思い、その旨を主治医に相談したところ
主治医からも同じような判断をいただきました。
こうして再度、ストラテラの服用が決まります。
ただ、ストラテラはその効果が出始めるのに時間がかかるため、
しばらくコンサータとストラテラを並行して服用することとなりました。
コンサータとストラテラ、並行して服用する理由とは?
この時点で、コンサータ45mgを服用していた私ですが
- コンサータ36mg+ストラテラ40mg(朝・夕20mgずつ)
処方内容がこのように変わりました。
ストラテラは一般的に、服用開始2週間くらいから徐々に効きはじめ
安定した効果が得られるまでに6~8週間かかるとされています。
そのため、ストラテラの効果が現れるまでの期間は日常生活に
できるだけ支障が出ないよう、コンサータの服用をゼロにせず*1
それぞれの用量を徐々に変えていく必要があるとのこと。
なるほど…と納得している私に、主治医から注意事項として
- ストラテラとコンサータの併用は、相互に作用が強まることがある
- 併用により、動悸がしたり心臓に負担がかかるといった恐れがある
- 服用中、何らかの異変を感じた場合はすぐに連絡すること
以上の話をされました。
心臓に負担…!?と、多少ビビりながらも同時服用開始です!
ストラテラと再会!…待っていたのは副作用!?
待ちに待った(笑)ストラテラと再会を果たします。
コンサータとの併用ってところはさておき、
“一度飲んだことある薬だし、今回は特に問題ないよね?ちょろいちょろい♪
それよりも、早くストラテラの恩恵にあずかりたいわぁー!”
なーんて思っていた私に、なかなかのジャブを放ってくるストラテラ。
ツンデレっぷりも大概にしていただきたい…。
服用から数日にわたり感じられた副作用を挙げてみます(泣)
- 服用後30分~1時間経つと、胃がムカムカしてくる
- 胃の不快感は、コンサータ単体の服用時よりも強く感じられる
- 食欲不振となり空腹時でも食欲が出ず、食べる量も減ってしまう
- 便秘…あの、私の腸は働いてますかね?状態
- 常に頭が重い感じで、頭痛に悩まされる
- 睡眠障害のひとつである中途覚醒により、夜中に何度も目が覚める
“以前飲んだことがあるから”といった経験を全くなかったことにし、
一からやり直してこい感をその副作用から感じた私。
だってですね、ストラテラを飲み始めた頃に書いた記事と
副作用の内容が同じなんですもん(泣)
また、コンサータとの併用から出たと思われる副作用もありました。
- 少し歩くだけでも息が切れてしまう。息切れしやすくなっている
- 動悸とまではいかないものの、心臓の拍動を強く感じることがある
軽い運動後の動悸や息切れは、心臓の働きが低下していることが
原因として考えられるそうです。
薬の併用は、やはり心臓への何らかの影響はあるのかもと思いました。
↓ こちらはストラテラを飲み始めた頃に書いた記事です。
二度目だからわかる、ストラテラのその効果!
ストラテラの服用を開始してから効果が現れるまでには
ある程度の期間が必要とはなりますが、
今回は服用早々『朝の目覚め』についてその違いを感じました。
服用から数日。朝の目覚めがクリアになるとともに
目が覚めた後、スッと起きられるようになったのです!
“覚醒具合が明らかに違う”といった状態でしょうか?
ストラテラの副作用として『中途覚醒』が現れましたが、
実は、この延長に『すっきりクリアな目覚め感』があるのではないかと。
そう私は考えたわけです。
だって、いつ目覚めても(例え、夜中だろうと朝だろうと)
頭はスッキリ、シャキーン!としているんですもの(笑)
この効果については、コンサータ単体服用時との違い…
と言い換えることもできます。
コンサータ単体を服用していたときには、
- 夜は一度寝てしまうと起きるのが困難なくらい眠い
- 朝に目が覚めても、そこから何度も寝てしまう
- 全体的に睡眠時間が長くなる
しっかりと睡眠時間を確保してても朝起きるのはつらかったです(泣)
日中に薬の効果で頑張ってしまう分、疲れて眠いという可能性も考えられますが、
そもそも私は昔から朝が弱かったので…まぁ、いつも通りってことかな!
ともあれストラテラの服用開始後、いくつかの副作用に悩まされつつも
寝起きからスムーズに行動できるようになるという効果が得られ、
とても嬉しかったです♪
↓ ストラテラの効果については、この記事に詳しく書いています。
大人のADHDと治療薬
2017年11月現在、日本において大人のADHDの治療薬として
選択可能なのは“ストラテラ”と“コンサータ”の2種類です。
海外ではADHDに対して、他にも多くの治療薬が使われています。
アンフェタミン*2を主とした中枢神経刺激薬として
アデラル(Adderall)、デキセドリン(Dexedrine)、ビバンセ(Vyvanse)等が
ありますが、この中のビバンセについては小児ADHD治療薬として
シオノギ製薬が2017年4月13日に承認申請*3を行っています。
今後、承認の取得ができればシオノギ製薬の手がけるADHD治療薬は
小児ADHD治療薬のインチュニブ錠*4に引き続き、2剤目となります。
また他に、デイトラーナ(Daytrana)というコンサータと同じ成分である
メチルフェニデートのパッチ製剤*5等もあります。
薬を服用するにあたり、どちらの薬が自身や自身のライフスタイルに
あっているのか、主治医との相談はもちろんのこと、
実際に服用してみなければわからない部分も多々あります。
私自身は日常生活を送るにあたり、ストラテラから得られた効果の方が
全体的なバランスが良くなり、過ごしやすくなったと感じたため
改めてストラテラの服用を決めました。
ADHDと言っても、それぞれそのADHDの特性の現れ方が異なるように、
ストラテラもコンサータも効果の内容や現れ方には個人差があります。
現時点において*6 、ADHDは一生お付き合いをするものだと言えるので、
薬の服用という部分においては、主治医と相談しながら
ご自身にあった処方内容を見つけていただきたいなと思います。
薬からのサポートを得つつも、まだまだADHDに振り回され…
いや、ADHDに振り回され続けている月子がお送りしました(^_^;)
それでは、今回はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう♪
↓ ストラテラについての関連記事はこちら。
↓ コンサータについての関連記事はこちら。
◆ブログランキングに参加しています
*1:逆にストラテラからコンサータへ移行する場合、コンサータはすぐに効果が現れるため、ストラテラを一気にゼロにしても大丈夫!らしい^^
*2:日本では「覚せい剤取締法」で規制を受ける覚せい剤に指定されている
*3:参考:ADHD治療剤「リスデキサンフェタミンメシル酸塩」の製造販売承認を申請-塩野義製薬 - QLifePro 医療ニュース
*4:2017年5月26日、ADHD治療薬初の選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬として「インチュニブ(R)錠1mg・3mg」(一般名:グアンファシン塩酸塩)が発売された
*5:水泳や入浴等でもはがれない設計で、9時間つけることで効果は12時間持続するとのこと
参考:◎FDAがデイトラーナ承認 ADHD治療のパッチ製剤 | 共同通信PRワイヤー
*6:ADHDの特効薬や、ADHDの画期的な治療法が見つかれば別ですが…^^;