2018/06/28:内容更新しました
前回は、“発達障害(ADHD)疑惑がある私を説得し病院に連れて行くため、
家族会議を行った夫”の話をお送りしました。
今回の内容は、家族会議を経た私たち夫婦が病院の受診を決めた後の話となります。
病院での受診を決断してから、実際に私が発達障害(ADHD)の診断を受けるまで、
どのような流れだったのかお話ししよう思います。
病院の予約が実は…!
もう、訳がわからなかったです(笑)
県内一有名な大学病院に突撃したのがそもそもの間違いだったのか、予約をするまでのハードルが高すぎて、完全に心が折れました!
『発達障害者支援センター』の方が病院を2ヶ所教えてくださっていたことに感謝です。
もう一つの病院は無事、予約ができました。
この顛末を詳しく知りたい方は…
大人の発達障害かも!?と思ったら…病院探しから診断をもらうまで ~病院探し編~ - 大人ADHD 月子の生き方
病院での初診って?
初診時には先生から、幼児期のエピソードから今に至るまでの話や、今現在生活する上で困っていること等、質問形式で聞かれました。
また、事前に病院からお知らせがあった提出物等もその時にお渡ししています。
私は3回目の受診時(検査も含む)に“ADHD”の診断を出されました。
様々な検査を受ける
私が結果的に行った検査は下記となります。
- ウェクスラー成人知能検査(IQテスト・WAIS-III)
- PFスタディ(絵画欲求不満テスト)
- 風景構成法
どういった検査をするかは病院や先生の方針によると思われますが、IQテストは得手不得手の偏り等を診断の参考にするため、行うところが多いようです。
受診を終え…夫の感想とは?
今回改めて、病院でADHDの診断が出た時の正直な感想について夫に聞いてみました。
そこで、語ってくれた内容は『驚きの3連発』です。
- 発達障害は発達障害でも…まさかの“ADHD”
→ADHDといえば多動のイメージだったので、当てはまらないぞ!と思った - えっ!ADHDって、治療薬があるの!?
→発達障害は生まれもった特性なのに、治療薬があること自体に驚いた - でも、その治療薬で効果が出るかはわからない!!
→服用しても効果には個人差があると聞いて、正直複雑な気持ちに…
今まで言ってなかったけど…の前置き付きで、“いろいろとツッコミどころが多いな!と思ったよ”とのことでした(笑)
↑何度も紹介していますが、私が一番最初に読んで参考になったオススメの本です。
月子のひとりごと
前回でも触れましたが、そもそも私たち夫婦は大人にADHDがあることを知らなかったため、この診断結果にとても驚きました。(今となっては納得の結果です)
診断を出す際に主治医からは「総合的な判断として、ADHDと診断してもいい」と言われたのですが、はっきりADHDだと言えない理由については
「ADHDの特徴、“忘れ物・なくし物が多い”の項目が本人に見られない」
ということでした。
(他の項目は完璧に当てはまるのですが…とも言われましたw)
ただ、「実生活をする上で支障が出て本人が困っているのならば、それが判断の1つの要素となるため、ADHDと診断していいでしょう」と続いたのです。
話は変わりますが、実は現在通院中の病院に予約をし初診を待つ間に、ご縁のある先生に紹介していただいた、また別の大学病院にて発達障害の検査を受けました。
その際にIQテストの検査をし、プラス先生の問診とを元に出された診断結果では“それぞれのIQの数値にばらつきが見られ生きづらいとは思うが、全ての数値が平均以上であり総合的にも高めである”ことを理由に『個性の範囲内』と言われました。
私たち夫婦ともに、私自身が個性で片付けられるレベルではないことに気づいていた部分もあり、結果的に元々予約をしていた病院も受診することにしたのでした。
私がADHDと診断されて1年とちょっとですが、自身の発達障害を認めることは、自分を見つめ直す意味でもとても重要だと気が付きました。
それまでの私は自分の非を認めることができず、“それは私の個性だ”とか“私の考えを尊重しろ”等と言い、相手の言うことを素直に受け入れることができませんでした。
ですが、それがまさに『発達障害』な部分だと知る(認知する)ことにより、見ないよう無意識にフタをしていた自身の苦手なところを素直に認め、それが改善できないなりにも“工夫することは可能なのでは?”と前向きに捉えられるようになりました。
まずは、“自分が困っている、できていないことがある、人の意見を聞けていない”等といった認知を自分自身でできるようになることが、自身の発達障害と向き合うための第一歩だと考えています。
自分は他の人(定型発達者)とは違う部分があると“分かる、思える、理解する”。
そのことが自身に与える影響について『知る』ことが大事だと、私自身はそう思うのです。
↓ 以前書いた記事の中でも、熱く語っています(笑)
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